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By THINK Education 8th April 2016

JAPANESE ACNT STUDENT KANAE KONO: ナチュロパスの資格およびアドバンスドディプロマコースとバチェラーコースの違いについて

2014年からACNTではナチュロパシーのバチェラー(学位)コースが開始になりました。3年のアドバンスドディプロマコースと新しい4年のバチェラーコースは何が違うのでしょうか?また、将来的にどちらを取得していたほうがよいのでしょうか?まずは、バチェラーコースが導入されるに至った背景からお話します。

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オーストラリアでは、現時点では、アドバンスドディプロマの取得でナチュロパスになることができます。それが、2014年の制度の変更により、2018年以降にナチュロパスになるには学位が必要になります。

現在、ナチュロパスは国家資格ではなく、セルフレギュレーションシステムです。セルフレギュレーションとは、ナチュロパスやハーバリスト、またはマッサージなどの自然療法または代替療法を管轄するアソシエーションに登録することで、自身の資格の保証をします。アソシエーションに登録すると、専門職賠償責任保険に加入ができ、また、クライアント向けにいくつかのプライベート保険(民間医療保険)の適用をオファーすることが可能になります。オーストラリアの医療制度はイギリスと同様にGP(一般医・家庭医)制度で、クリニックを開業しているGPを通してスペシャリストという専門のお医者さんにかかることが可能で、診療費も各クリニックにより異なります。医療を受ける側は、通常、メディケア(公的医療保険)を保有していますが、メディケアは日本の国民健康保険のように広くはカバーしてないので、カバーされない歯科などの部分を補うために、プライベート保険も平行して加入することが一般的です。ナチュロパシックコンサルテーションは、国家資格ではないので公的医療保険のメディケアは適用できませんが、いくつかの大きなプライベート保険でコンサルテーション代をカバーすることが可能です。

なお、アソシエーションに登録をしなくても、学校を卒業していればナチュロパスとして仕事をすること自体は可能ですが、専門職賠償責任保険の加入やクライアント向けに民間医療保険を適用することはできません。

ナチュロパス向けのメインのアソシエーションは、NHAA(National Herbalists Association of Australia)、ANTA(The Australian Natural Therapists Association)、ATMS(Australian Traditional Medicine Society)の3つがあります。学校を卒業した後に、プラクティスを行うナチュロパスは、ほぼ全員がこれらいずれかのアソシエーションに加入することになります。

アソシエーションへの加入は、そのアソシエーションが規定する教育機関での修学が必要になります。ACNTは上記3つ全てのアソシエーションの対象校です。
このように、現在、セルフレギュレーションシステムにて管理されているナチュロパスですが、ナチュロパスが国家資格になるよう、業界全体が長年努力をして動いています。国家資格になれば、ナチュロパスの職業の保障だけでなく、保険の適用範囲が広がる可能性が出てきて、多くの人にナチュロパシックコンサルテーションを利用してもらうことが可能になります。国家資格に向かう第一歩としても学位が必須となってきているため、業界全体が教育に非常に注力しています。

そのような流れの中で、2014年に政府のヘルスケア業界の教育を管轄する部門にて、ナチュロパスの資格の変更が発表になりました。現在すでにコースを開始している人向けの対応として、現在のところ2018年12月まで移行期間が延長されていますが、2018年12月以降はナチュロパスになるには学位が必要になります。学位がないと、アソシエーションにも加入ができなくなります。アドバンスドディプロマを就業中の人は、2018年12月までに卒業をし、アソシエーションに加入する必要があります。

そして、これらの変更に伴い、ACNTでも既存のアドバンスドディプロマコースからバチェラーコースへの、カリキュラムとシステムの変更を行い、2014年からバチェラーコースを開講しました。現在はまだ移行期間中のため、アドバンスドディプロマコースとバチェラーコースの両方が存在しています。

では、アドバンスドディプロマコースとバチェラーコースでは何が違うのでしょうか?
まず、大きく異なるのが、成績をつけるグレーディングシステムが異なります。アドバンスドディプロマでは、オープンブックのオンラインテストやアサインメントの課題は多くありますが、期末の筆記試験はなく、成績もCompetentかNot Yet Competent、要するに合格か不合格かのみです。バチェラーでは、オンラインテスト、アサインメントの他に期末の筆記試験もあり、大学と同様にグレーディングシステムを採用しています。成績がHigh Distinction、Distinction、Credit、Pass、Failに分かれます。また、その基準もアドバンスドディプロマよりも厳しく精査されます。

過去のアドバンスドディプロマコースではバチェラーコースと同様に筆記試験もあり、グレーディングシステムが採用されていたため、勉強もバチェラーと同様にハードで、ハードな分確実に身につくものでした。しかし、2014年のレギュレーションの変更に伴い、バチェラーコースに移行する過程で、既存のアドバンスドディプロマのアセスメント制度も、Advanced diplomaに応じた簡易なものに2014年に変更されました。

バチェラーコースでは、アドバンスドディプロマと同じ科目もありますが、試験が多いということはその分身につくので、同じ科目でもバチェラーコースで学ぶほうが深く掘り下げて学ぶことができます。また、アドバンスドディプロマでは、基礎を覚えることに集中しますが、バチェラーで履修する科目では、生化学や薬学などをアドバンスドディプロマより更に深く掘り下げることにより、応用力がつくような知識を身につけることが可能です。

例えば、アドバンスドディプロマでは、風邪の予防で免疫を向上するために、ビタミンC、亜鉛やハーブのエキナセアなどの処方、それらが体内のどの器官・臓器に働きかけ、どのような効果を出すのかまでは学びます。バチェラーでは、それら栄養素やハーブが、体内のどの組織のどの細胞にどのように吸収・代謝されるのか、具体的にどのように生化学的に働くのかを説明できる知識を更に深く学んでいきます。理解する物質の単位が小さくなり、結果として応用力が身についていきます。

アドバンスドディプロマでは、たくさんの知識のブロックを積み重ねていきますが、それらを積み重ねた上で、「なぜ?」という科学的根拠の部分を固めていく作業をバチェラーでは行います。
理解が深まるほど、思考が広がるのを実感できます。また、クリニック研修も、アドバンスドディプロマで行う基礎のクリニック研修ではスーパーバイザーが処方について指導していきますが、バチェラーでのアドバンスドのクリニック研修では、ほんとうの現場で行うように、およそ一時間半の間で、コンサルテーション、処方、ハーブの調合、フィードバックを、短い時間で論理的に考え「一人で」マネジメントができるよう、そして、卒業後にすぐにプラクティスを開始できるように訓練されます。

将来についても、業界全体が学位メインの方向に流れていることや、卒業後のビザの取得やオーストラリアでの就職、また、もし国家資格になった場合や、北米のナチュロパス制度との比較など考慮にいれると、学位の取得は必須かと思われます。

 

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